家のトレンド?
少し前のお話しですが、
某大手建材メーカーにおいて、「住宅の内装材のトレンド」についてのセミナーがあり、
内装材のトレンド?なにそれ?と思い参加させていただきました。
たしか「インテリアコーディネーター」を対象としていたと記憶しています。
内容ですが、主にフローリング(床材)と建具(部屋の扉)の木目柄と色についての話で、
「〇〇年頃は、オーク柄でダークブラウンが流行った」とか「△△年頃は、白っぽいのが流行りだ」・・・
ファッションの話?のようでした。
ということは、「バブルの時代に建てた家に住んでいる」ということは、
「肩パットのばっちり入ったジャケットを羽織ってこのセミナーを聴いているってこと?(笑)」
なんてことを想像しながら、
材料の選び方ってそういうことではないのではないか?
でもこの話って、僕が通常指定している無垢の木のフローリングではなく、
ここのように大きな建材メーカーで作られている「複合フローリング」といって
合板などにすごく薄いきれいな木を貼ったり木の模様のフィルムを貼ったものを言っているので、
見える部分の視覚的なこと以外は差がないものについての話だから、結局のところ色柄の話になるのか。
それにしても、去年建てた家が今年流行遅れとか言われたら気分悪いな。
などと考えていました。
日本の家の多くは靴を脱いで生活します。つまり足の裏が直接床に触れます。ですので、僕の場合、
肌触りや柔らかさ、暖かさ、そして住む人の生活のスタイルや習慣、敷地の気候風土などを考えて床材を決めます。
もちろん色味や木目の雰囲気といった視覚的な事も考慮しています。
床材に限らず家の全ての部位について、
その家、その住み手にとって最も適した、正しい選択をすることで、
「30年経っても満足」「50年安心して住み続けられる」家づくりが出来るわけです。