30年経っても良かったと思えるように~

見た目は普通なんだけど、「なんか好き」な場所ってありませんか?
そこに身を置くと、心地よく落ち着く、 そんな家づくりを心がけています。

そのために

施主さんと気持ちを一致させる。

自分が住むつもりでデザインします。「この家に自分の大切な家族を住まわせても良いか?」が判断基準です。
施主さん家族のそれぞれの気持ちになり、 「こんな生活がしたいからこういう場所をつくろう!」と考え、安全に長く使えること、心地良さ、使い勝手をとても重視します。

自然に逆らわない

敷地の気候風土、周りの環境を考慮し、計画します。
冬は部屋の中まで日を入れ、夏は入らないように。 そして、風通しの良い家。

自然素材を使う

よくある、ビニールクロスとフローリングのお部屋って、ビニール袋の中に居るのと一緒ですよね。
決して、ケミカルを否定しているわけではありません。
プラスチックは素晴らしい特性を持った素材ですので、プラスチックが適しているところにはプラスチックを使います。
ただし、「木の模様のプラスチック」は使いません。
「木の模様のプラスチック」の部屋と「木」の部屋では、空気感や触感が全く違います。
布や紙に見えるビニールも同じことです。
素材は適材適所に、そして、作り手が手抜きの為にケミカルを使うことを避けるということです。

収納の充実

収納が充実していないと、快適な生活は送れません。 しかし、収納をたくさん作れば良いというものではありません。
押入れの奥にしまわれたまま、存在さえ忘れられてしまった物がどれだけあるでしょうか?
必要な場所に必要なものを収納できるよう、細かく散りばめて配置します。

見えなくなる所にいかに気を使えるか

柱や梁、筋交いといった構造、雨仕舞いや断熱、気密などの建物が出来上がると見えなくなってしまう所、
そこにどれだけ気を使えるかが、安全性や耐久性、居心地までも左右します。
ですから、むしろ見えなくなる部分に細心の注意を払います。
見える部分は施主さんをはじめ色々な方がチェックしてくれますからね(笑)!

長く使えるように

水と接している時間が長いと建物は傷みます。
雨漏りしない為に単純な屋根形状にして、窓には庇をつけます。外壁が極力雨に濡れないように軒をしっかり出します。
そして、結露対策を徹底します。
また、無垢の木や和紙、漆喰などの左官材といった自然素材は、実は手が掛からず長持ちなのです!
これでメンテナンス費用が大幅に下がります。

構造はとても大切です

木造の建物は、柱の位置、梁の架け方や大きさ、耐力壁の配置など、バランスがとても大切で、力が極端に集中する部位をなくすことで不具合が生じにくくなりますし、耐震上も有効です。
法律上、木造2階建の住宅は「耐力壁の量」と「金物」について簡単なチェックをすればOKです。
その結果、柱や梁が必要以上に大きかったり小さかったり、力が集中するケースが見受けられます。
そこで、構造計算をすることにより、適材適所に部材を配置し、安全を担保できるとともに、 費用を最小限に抑えられます。
家を長年使うことをかんがえますと、構造計算は必須である、構造計算をしてはじめて耐震設計といってよいと考えています。

施工は技術力のある工務店さんにしてもらいます

建物ができてしまえば、ずっと使い続けるわけですから、「住み手の都合」で家を作りたいのです。
施工をしてしまうと、どうしても家造りに「造り手の都合」が入ってきてしまいます。
ですから、設計と施工はそれぞれ独立しているべきだと考えています。
施工者は、建設地や技術力を検討し適切な施工業者を提案させて頂きます。

最後はコストですよね

夢のマイホーム、夢が広がりますよね。コストも膨らみます。
予算オーバーにならないよう工夫をしながらコントロールしていきます。

要は、バランスです

色々な方面から検討を重ね、住み手にとってベストなバランスを考えるのが、「設計する」ということです。