家づくりを考え始めたとき、
建てる敷地が決まっている場合は、建物のことから考え始めればよいのですが、
決まっていない場合は、土地探しから始めなければなりません。

土地は、同じものがありませんので、
建て主さんの条件通りの土地がすぐに見つかるとは限りません。
今までに、すぐに見つかる方もいらっしゃいましたし、
なかなか見つからず、時間がかかった方もいらっしゃいました。
思い返してみると、僕のお客さんは皆さん良いタイミングで見つかっている気がします。
すぐに土地が決まる人はすぐに建てた方が良いからで、
なかなか決まらない方は、考えたり勉強する時間が必要だったり、人生の大きな変化の前だったりして、
これもまた出会いだな~と感じています。

土地探しで、まずお伝えしたいことは、
僕の家づくりの考え方や作ってきたものに共感して頂いていて、設計を依頼しようと思っていることが前提ですが、
土地を決める前に、僕のところに相談にいらしてください!ということです。
(決して、僕の設計で家を建てたいと思っていない人の相談は受けませんという意味ではありませんが、
家づくりの思想が違えば選ぶべき土地が変わってきます。アドバイスが仇になるかもしれないからです。)
何が言いたいかというと、「土地探しから一緒にやりましょう!」ということです。

生活の仕方や好みは人それぞれですので、一般論でこれが良いとか悪いとかは言えません。
直接お話ししていくうちに、解決策や方針のアドバイスができるからです。

とはいっても、具体的にどのように探したらよいか、どうやって選んだらよいか知りたいですよね。
僕が、相談にいらして下さった皆さんに必ず言っていることは、

・四角い整った形の土地である必要はない
・昔から人が住んでいた場所の方が良い
・その土地に身を置いてみて「好き」と直感出来たか
・全ての条件を満たすのは難しいので、
これどうかなと思うものがあったらチラシを僕に送ってください。
条件を整理して良さそうなら、実際に見に行きます

あとは、ケースバイケースです。

最終的に決断するのは、建て主さんですが、
まだどんな家を建てるのかわからないのに、それを建てるための土地を決めるのは至難の業だと思います。

ですから、目先のことだけにとらわれず、長い目で見たときのことまで考えた上で、良い選択ができるようアドバイスすることを心がけています。

僕の場合、何度かお会いしたりやり取りしているうちに、建て主さんご家族のイメージが感覚的に出来てくるようです。
候補地に行ったときに、建て主さんご家族が楽しそうに生活している雰囲気が頭の中に浮かんでくることがあります。

条件的に問題がなく、
施主さんたちが「好き」と直感し、僕の頭に楽しそうな雰囲気が浮かんだら、
そこで生活するご家族にとって、良い土地であること間違いなしだと思います。