地盤改良

建物を建てるときには、地盤調査をして地耐力(地面がどのくらいの重さに耐えることが出来るか)を調べ、建物の重さに耐えられるかチェックします。

建物の重さが地耐力よりも大きい場合、
・地盤改良といって、地面を固くして建物の重さに耐えられるようにする方法。
・杭によって地中深くにある固くて強い地盤(支持層といいます)に建物を支えてもらう方法。
などにより、建物が傾かないようにします。

今騒がれている、横浜のマンションが傾いてしまった問題では、杭が支持層に届いていなかったようですね。

地盤調査をして構造計算をすれば、建物がどれだけ沈むかわかるのに、残念なことをしてくれました。
なぜ、このようなことが起こるのかおおよそ想像できますが…。
だから僕は個人で設計事務所をやっているのです!(←意味が分からないと思いますが、詳しくは個別に直接お会いして…。)

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

「家」を建てる時も地盤調査をして、地耐力が足りない場合、その地盤の強度や特性、建てる建物の形状や重さ、予算、将来のことなどを考慮して工法を選択します。

写真は「ジオクロス」という工法を採用した時のものです。
この工法は色々な条件が合わないと採用できないので、少々マイナーですが、条件が合えば、建物の基礎形状を工夫することで工事費も抑えられますし、
将来、建物を解体した時にシートを取ってしまえば人工的なものは何も残さないで済みます。
次の世代の人たちにかかる負担が少ないのが最大のメリットだと思います。

20151020

 

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